こんにちは、アンダーザライト ヨガスクールです。
ヨガ資格取得を目指すあなたへ。ヨガ資格取得には、レベルや種類によって異なる難易度があります。当記事では、ヨガ資格取得に必要な情報をわかりやすく紹介します。
ヨガ資格取得を目指すあなたへ
01 | ヨガ資格はどう取得できますか?
02 | ヨガ資格を持っていなくてもヨガのインストラクターになれますか?
03 | ヨガ資格を取得するためにどれくらいの時間が必要なの?
04 | ヨガ資格取得の費用相場は?
05 | ヨガ資格の通信講座は?
ヨガインストラクターの資格取得についての解説
01 | 資格について
▶︎ 1-1 ヨガアライアンス認定資格
▶︎ 1-2 ヨガアライアンスの新基準
02 | スクールについて
▶︎ 2-1 教え方を教えてくれるスクールを選びましょう
▶︎ 2-2 卒業後の活躍の場
▶︎ 2-3 RYT500まで提供するスクールは1/3しかない?
▶︎ 2-4 TT受講後の後悔あるある
03 | 講師について
▶︎ 3-1 誰から学ぶが大事
▶︎ 3-2 チーム指導制の利点
▶︎ 3-3 小規模クラスで、個人的なサポートが得られる
04 | UTLについて
▶︎ 4-1 スクールの特徴
▶︎ 4-2 安心のUTL
▶︎ 4-3 便利なUTL
▶︎ 4-4 お得なUTL
05 | オンラインヨガ
ヨガ資格は、通信講座やスクールで取得することができます。通信講座は、自宅で学びながら資格を取得することができます。また、オンラインで資格講座も増えてきました。
ヨガ資格は国家資格ではないので、持っていなくてもヨガのインストラクターになれますが、ヨガ資格を持っている方が求人に有利な場合が多いです。また、ヨガ資格を持っている方が、より正確な指導が可能です。
ヨガ資格を取得するために必要な時間は、ヨガインストラクター養成コース、習得したいヨガの種類等によって異なります。一般的には、数ヶ月から1年程度の期間が必要です。また、個人のスキルや経験によっても変わってきます。
ヨガ資格を取得するための費用は、講座の種類や受講期間によって異なります。通信講座であれば、数万円から十数万円程度が一般的です。ヨガスクールに通う場合は、20~100万円程度の費用が必要です。
ヨガ資格を取得する方法の一つに、通信講座があります。通信講座は、自宅で学ぶことができるため、自分のペースで学習することができるの費用が比較的安く済む点が魅力的です。
ここからは、ヨガ専門スクールの立場から、ヨガインストラクターの資格取得について解説します。ヨガインストラクターの資格取得には、どのようなメリットがあるのか、また、資格取得の方法や費用、取得後の仕事内容などについても解説します。
ヨガアライアンスは、世界最大のヨガ資格認定機関です。ヨガアライアンスのRYT(認定ヨガティーチャー)はヨガインストラクターの標準的な資格となっており、日本でも2,000名を超えるヨガインストラクターが登録しています(2023年3月現在)。
RYTの資格は、ヨガアライアンスにより承認されたRYS(認定ヨガスクール)で取得できます。しかし、すべてのRYSで同じ内容を学べるわけではありません。各スクールは独自のカリキュラムを持ち、異なるクラス構成や内容を提供しています。つまり、スクール選びが非常に重要であり、自分に合ったスクールを見つけることが必要です。
2020年には、新基準が公開され、資格取得プロセスがこれまで以上にわかりやすいものになりました。
ヨガ資格取得を考えた場合、最も重要なことは「指導方法、スキルを学ぶことができるようになるか」です。どのヨガスクールのTTを選んでも指導方法、スキルを教えてくれるものだと思われるかもしれませんが、コースによっては全く教えてくれないこともあります。
海外でのヨガ合宿コースなどです。ヨガの練習をして、リラックスして、自分を成長させるための1か月は素晴らしいものですが、TTの目的はヨガを教えることです。ぜひ、ヨガクラスで必要な「指導方法、スキルを学ぶこと」に焦点を当てたコースを選んでください。
ヨガスタジオを運営しているスクールの場合、TTを優秀な成績で終了すれば、クラスを指導するチャンスがあります。スクールからのサポートを受けることができ、ヨガインストラクターとして経験を積むこもでき、最適な第一歩と言えます。
卒業後はヨガインストラクターとしてだけでなく、医療やアパレルなど、ヨガの経験を活かせる環境や、自身が発信者となってヨガを伝えていくなど、その活動の場は多岐にわたります。
ヨガアライアンス認定校(RYS)には、RYS200、RYS300、RYS500の3種類があります。RYT200の資格認定コースを提供できるのがRYS200、RYT500の資格認定コースを提供できるのはRYS300、RYS500になります。日本にはRYSが220校ありますが、RYS300、RYS500は75校しかありません(2023年3月現在)。
RYT500まで取得できるスクールは、質の高い講師がいることの証明でもあります。これからヨガインストラクターを目指す人は、RYS300もしくはRYS500から選択するというのも一つの選択です。
TT参加前に、どのスクールにするか悩んでいる人も多いと思います。また、TT後に、思い描いていた勉強ができなかったという人もいます。そこで、TT参加前に、ぜひ説明会に参加して、スクールのタイプやカリキュラムを知ることをオススメします。
コース受講料はスクールによってさまざまです。「激安」「最安」を謳うTTがあります。金額に見合った講師、内容であることが多いのでオススメできません。
どんな講師から学ぶのか。それがTTを選ぶ上で一番重要といっても過言ではありません。具体的には各講師は少なくとも1,000-3,000時間のヨガクラスを指導していること。
講師の中には普段ヨガ指導してないない人が含まれていることもあります。コースをビジネスとして行っているだけで、「ヨガクラスを安全に行うための知識」がない場合もあります。
チームによって指導されているコースを選ぶことが大切です。大学や専門学校に入学して、在学中にたった1人の先生からしか学ぶことができない、となったときに必要な学びが得れれるか疑問に感じると思います。
ヨガの世界でも同様のことが言えます。多様なバックグラウンドや経験を持つ講師陣が存在し、大勢で学び、違った視点から教わることができる環境が必要です。5人以上の先生がいるコースを選ぶことをお勧めします。
ヨガは伝統的に小さなグループで教えられてきました。しかし、西洋の影響で1コースあたりの受講者数は次第に大きくなっていきました。さらに、コロナ以降のオンライン化によりその傾向に拍車がかかりました。
よいコースは常に、生徒と先生の比率が10対1以下に保たれています。つまり、1人の先生に対して最大10人の生徒がいるということです。「オンラインで50人の生徒に対して1人の先生が教えている」ようなコースは避けた方がいいでしょう。
日本最大のヨガ専門スクールであるUTLは、生徒数が17,000人を超えます。有名な講師によるクラスを早朝から夜まで開催しており、イベント登壇や書籍出版も数多く行っています。約250のスタジオクラスと約200のオンラインクラスがあり、多くのクラスを受講することができます。
さらに、UTLはRYT200の次のステップとなるRYT500の講座についても、定期開催している数少ないヨガスクールであり、受講者の数は日本一です。また、TT卒業後も学べる講座を定期開催しており、継続的に深い知識を身につけることができます。
UTLはオンラインヨガも本格派。
ヨガのサプスクサービス「UTL YOGA ONLINE」ではヨガインストラクターも学べるコンテンツが充実しています。
UTL YOGA ONLINEのオリジナル動画に加えて、米国最大級のヨガ動画配信サービス「Omstars」のコンテンツも見放題。伝統から最先端まで、本格的な流派別ヨガが学べます。ライブ配信されたクラスを、好きな時間に視聴することも可能です。
インストラクター養成コースの受講を検討している方も、まずはバリエーション豊かなオンラインクラスを体験して、自分にあったヨガスタイルを見つけるのがオススメです。
米国の権威あるヨガアライアンスは、世界中で通用する素晴らしい資格です。しかし、資格の取得はティーチャーとしてのスタートラインにすぎません。RYTで本当に価値のある知識を得た上で、自己研鑽してスキルアップをしていく。そのためには高いレベルの講師としっかりとした設備が整っているスクール選びがとても大切になります。費用などの条件だけではなく、内容についてしっかりと検討した上でスクールを決めることをオススメしています。
]]>ヨガアライアンスの評価や問題点、2020年から施行された新スタンダードについてまとめています。
統計データを用いて、客観的に日本におけるヨガアライアンスについて調査しました。
2019年7月14日に行ったヨガアライアンスとアンダーザライトによるカンファレンスの開催レポートを掲載しています。
各種ヨガ資格の難易度、学習期間、概要を紹介しています。
参考:ヨガアライアンスとは
]]>〈これから資格を考えている方〉
・RYT200・RYT500・E-RYT200・E-RYT500の登録申請時に必要とされるアプリケーション項目が増える
・教室で学ぶ(対面形式で学ぶ)時間数が増える
・能力項目が定義され、それを評価される
〈すでに資格を取得している方〉
・RYT200=ファンダメンタル(基礎)レベルの先生と、RYT500=アドバンス(専門的な)レベルの知識を持った先生が明確に定義され、区別されるようになる
・E-RYT200では、リードトレーナーとしての登録はできなくなる。(TTの一部に携わることは可能。)RYT200のリードトレーナーとして登録を希望する場合はE-RYT500を取得する必要がある
・“資格を取得して終わり”ではなく、学びを継続し知識や指導レベルの向上に努めること、資格に値する実力を伴っていることが重要視されるようになる
・RYS登録申請時に必要とされるアプリケーション項目が増える(現在3項目→新スタンダード20項目)
※生徒の学ぶ環境を整えるため(現在は時間、リードトレーナー・どういう教育項目があるか。今後はどういう目的でやるのか、カリキュラム、スケジュリングについ…など。)
・全てのスタジオが新スタンダードになる2022年2月までに、登録校として全ての基準を満たす状態にする必要がある(カリキュラムなどの見直し、広告内容や印刷物ウェブサイトの改定などスタンダード改正に伴う全ての作業を含める)
・オンライン学習を導入する学校は、配信コンテンツを作成する
・現E-RYT500を取得しているリードトレーナーがいないスクールの場合、これから新たに取得を目指すか、すでに取得済みの人に登録を変更する必要がある
・リードトレーナーのクラス在籍時間変更により、現在リードトレーナー一人体制のスクールはリードトレーナーの負担が増大する(今後のスクール運営について見直しが必要となる)
・能力項目を満たすカリキュラムを作成し、しっかりとした評価体制を作る
・倫理的コミットメント・ヨガの平等性の観点から、お金があるスクールだけがT Tを提供できるものではなく、要件を満たしていれば誰もができるものになる
・スクールとして、きちんとしたレベルのヨガティーチャーを育成しているという説明責任を果たすことが求められる
すでに認定に向けてトレーニングを受けている方は、スタンダードが変わることで登録できないということは起きません。今のまま(現行の方式)で大丈夫です。
ただし、新スタンダード開始後(2020年2月以降)に始まるトレーニングに関しては、新しいスタンダードに基づいたものである必要があります。
Q.今回スタンダード変更の背景に、何か国際的な要因もあるのでしょうか?
(例えばインドとの関係など…)
A.グローバルな視点ももちろんありますが、今回の変更の最大の理由は、それぞれがしっかりと説明責任を果たし資格をより根拠のあるものにしようというのが一番です。
ヨガアライアンス側は「200時間はこういうものです」という説明責任を、カリキュラムを提供する認定校側は「こういうカリキュラムでちゃんとやっています」という説明責任を果たす必要があるということです。
200時間はベーシックな内容であって、専門的なクラスを行うには不十分です。そして現在のスタンダードで、200時間をしっかりやっている学校が一体どのくらいあるのかという現状を見て、今回このような変更に至りました。
Q.オンラインのプログラムに関してです。
内容はスクールから配信でしょうか?
それともヨガアライアンスから(特定の内容のコンテンツ)が配信されるのでしょうか?
A.スクールからです。
Q.すでに資格を取得している人に関して。
資格所得者のレベルや質を合わせるのであれば、今自分が新スタンダードの求めるレベルに達しているのかどうかを、確認する必要があるのではないでしょうか?
A.現段階では自分のレベルを確認できるようなものはありませんが、今後ウェブサイトを更新するタイミングでそのようなものも提供していきたいと考えています。
これから用意しようと考えている様々なアイデアの一例ですが、例えば新しい教育のシステムを誰かが作ったらそれをメンバーの皆さんにシェアしたり、世界中でうまくいったトレーニングなどがあればウェブサイトを通じて共有していきたいと思っています。すでにヨガの先生と専門家のチームがオンラインでベストプラクティスというものを作っている最中です(2020年2月までには公表する予定です)。
他にも色々な特典やサポートを予定しています。今後のお知らせを楽しみにしていてくださいね!
Q.200時間を人と人とが接している時間にするということですが、それは外に教えにいく時間(リードトレーナーと接する時間ではない)も含まれますか?
A.含まれません。
学校の先生と直接会っている時間というのが200時間、他に行って教えたりするのは宿題の時間というような考え方です。例えば大学では、単位を取得するためにはスクーリングしますよね?それ以外の課題や自分で本を読んだり学びを深めるのは、自主学習、宿題の時間という考え方です。
Q.(内容がしっかりしていない学校も沢山あるので)スタンダードの変更はすごくいいと思いますが、どのように(要件を満たしているのか)実際に確認していくのでしょうか?
(例えば、200時間中150時間リードトレーナーが在籍しているかなど。)
A.認定を受けようとするプロセスの中で、学校側から誰がリードトレーナーであるか、またそれぞれの保有している資格を提出する必要があります。
ヨガアライアンス側の資格チームがそれらの資格がどういうものなのかを確認していきます。そして今後コミュニティー内に監査、クオリティーコントロールができるようなシステムも作っていきたいと考えています。
ヨガアライアンス側はこれから、上の立場から説明責任を負いなさい!というトップダウン形式の組織ではなく、コミュニティー内からメンバーの声を聞いて必要なサポートしていけるような、ボトムアップ形式でみなさんの継続的な学びをサポートしていく存在になりたいと考えます。
Q.今、日本ではスタジオ勤務を望む場合、RYTを修了したかどうかが大切で登録しているかどうかは、あまり重視されていないように感じます。
また、一度登録をしてもあまりメリットがないので、更新しないという人も多いです。
今後登録の有無や、更新に関してのチェック体制もお考えでしょうか?またその場合の方法は?
A.まず現時点でも登録をされていない人は、資格やプロフィールに“ヨガアライアンス”や“RYT”といった記載はできません。
すでにお話ししたように、抜け道となってしまっている状況を変えるためにこの新スタンダードが作られたので、今後ヨガアライアンスとしては登録時から現在に至るまで、そして現在もその資質を有しているかということも合わせてチェックしていきます。その方法については現時点でお話しできませんが、この先必ずそのようなチェック体制も構築していきます。
これから先の話ですが、それと同時にメンバー特典も充実させたいと考えています。ダニーの部署がまさに今それを準備しているところです。ほんの一例ですが、ヨガウエアやグッズ(マットやプロップス)、ヨガ保険などの割引や、世界中のヨガの求人情報などもメンバーの皆さんにシェアしていきたいと考えています。
みなさんからもこんなサポートがあったら嬉しいということがあればどんどん提案してください。例えば、このヨガウエアブランドの割引があったら嬉しいといったことでも構いません…。(笑
(会場一同、期待感が高まり思わず笑みがこぼれていました!)
ここでオンライン学習について詳しくみていきましょう。
オンライン学習が認められる分野は二つ。ヨガ人文学(歴史・哲学・倫理観)と解剖生理( 解剖学・生理学・生体力学)です。それぞれ30時間必修のうち20時間分、つまり最大で40時間オンラインでの学習が認められるようになります。残りの10時間(合計20時間)は学んだことを確認するための時間として、教室で実際にアジャストをしたりディスカッションをする時間になります。
オンライン学習に関してはこれまで認めていなかったことなので導入に当たっては賛否両論あり、これまでも繰り返し議論がなされてきたテーマの一つ。先の調査で8割以上の人がこの2つの分野に関しては“オンラインでも大丈夫”と回答したことから今回導入に至ったのだそうです。そして今まさにその試験運用が行われていて、その経過を見て今後オンラインで可能な範囲を増やすことも視野に入れ、検討していく予定とのこと。これから先、今よりもっと自由な選択肢が増え、場所を問わず学べる環境が整うかもしれません。
続いて、RYS300・RYS500における変更点をみていきます。
まず大きく異なるのは、これまでRYS300・RYS500はRYS200(=ファンダメンタル)がある学校のみ行うことができましたが、これからRYS200と切り離されRYS300・RYS500のアドバンスのトレーニングだけでも行えるようになります。そして現段階で新スタンダードの詳細が発表されているのはRYS200のみですがRYS300・RYS500の詳細も近日中(2020年6月)に発表されるそうです。
RYS300・RYS500についてはすでに登録申請済みのスタジオと初めて登録申請するスタジオで新スタンダード適用開始時期が異なります。
初めて申請する場合2020年2月までは現在のまま、2021年2月以降は新スタンダードで登録することになります。すでに登録済みのスタジオの場合は2022年2月以降、順次新スタンダードで更新していくことになります。(※先のRYS200の新スタンダード適用開始時期と混同しないように注意が必要。)
現在を担当するリードトレーナーは、E-RYT200・E-RYT500どちらの取得者にも認められていますが、新スタンダードではE-RYT500取得者に限定されることになります。スタジオにとってはそれが死活問題となる可能性もあり、先の調査でも最も反対する声が多く上がったテーマだそうです。
今回の東京カンファレンス全体の中でも、ここが最も参加者の不安要素や反対意見が多かったところでもあります。今からE-RYT500を受講し、修了後500時間の指導経験を積むにはあまりにも時間が足りないという意見が多数あがり、中には数年RYT200のTTを行えなくなるスタジオも出てくるのでは…?という切実な声もありました。この点においてはヨガアライアンス側でも2022年2月という新基準運用開始予定の期限を延ばすことや、キャリアの長い指導者には別の方法での対応も検討しているそうです。
例えば、E-RYT500ではなくともそれに準ずるような人(これまでリードティーチャーとして指導にあたり、すでに指導年数が20~30年のベテラン指導者など)を対象にした別の認定方法も検討しているそうです。
そしてこれまでは、RYT200のリードトレーナーがクラスに在籍している時間の規定は200時間中65時間でしたが、2022年2月以降は200時間中150時間が必須となります。つまりリードトレーナーの負担が増えることになるのではないかとの疑問も出てくると思いますのでここで二つ補足をしておきます。
一つはリードトレーナーは複数人(二人以上)登録することも可能であること。そして二つめは150時間の全ての講義を担当するということではなく、(ある分野での専門家など)他のトレーナーがトレーニングに参加することも可能です。このような変更の主な理由は、自分がトレーニングしている生徒さんが何を学んでいるのかを理解し、責任を持って保証するためだと言います。
今回の新スタンダードの目的はそれぞれの説明責任を明確にし、ヨガアライアンス側はRYT200の資格はこういうものですという説明責任、学校側はしっかりとしたカリキュラムで行なっていますという説明責任をしっかりと果たすようにすることです。これは次にお話しする倫理的コミットメントにも通じる話ですが、これからは普通の人にもRYT200(基礎レベル)RYT500(より専門的学術的なヨガを教えられるレベル)を学んだ先生は違うという認識を広めていきたいという考えからだそう。
ヨガアライアンスで行なった先の調査でも、約9割の人が倫理的コミットメント(実践の範囲・ヨガの平等性・行動規範)についての定義を明確にしてほしいと回答したそうです。実践の範囲とは、自分は何を教えることができるのかということを明確にすることです。
まずヨガインストラクターは医師ではありません。そのため、医学的な診断や専門的なアドバイスはできません。そして200時間を終えた人ができることは、普通のクラスでアーサナ、プラーナーヤーマを教えることであり、より専門的な知識が必要とされる産前(マタニティ)、キッズのヨガ、シニアのためのヨガクラスを担当できるレベルには200時間では到底足りないとクリスタクベリ博士は言います。もっと学術的な学び(RYT500)を深める必要があるため、ヨガアライアンスはRYT500というヨガの専門家を育成するコースを用意したそうです。
そしてヨガの平等性という点では、誰もがヨガを学べる環境を整えることが、ヨガアライアンスの目指すべきところでもあります。
言語や身体的状況に関わらず、どこにいても自分の言葉でヨガを受けられる、どんな体の人でもヨガをできる環境を作ることこそ、ヨガアライアンスの大切にしている理念の一つだそう。それには、生徒さんがやりたくないことをやらないで済むという選択をできるようにすることも含まれ、そのようなクラスを提供できる先生の育成がヨガアライアンスの果たすべき重要な役割でもあるそうです。
そのようなヨガの平等性を確保する一環として、早急にそれぞれの国の言語でのウェブサイトを作成すること、資格の申請・問い合わせに関してもそれぞれの国の言葉で対応できる体制(ヨガアライアンス側が翻訳をする)を整える努力をしていきますと、繰り返しお話しされていました。
新スタンダードによってヨガアライアンスが新体制を整えて、メンバーサポートの充実、より専門的な学びや継続的な学びを深めたい人にとってのサポートに力を入れてますますグローバルに発展していくヨガ業界の指導者のレベルアップに貢献していく団体でありたいという理念がよくわかりました。
・カリキュラムの時間数について
200時間を先生と対面で接する時間にする
・カリキュラムモデルについて
5つの一貫したカリキュラムを持つ教育カテゴリーから、4つの主要なカリキュラムに変更
・新たに13の能力項目を規定
現在、能力項目の定めなし
・それぞれの能力項目の評価を必須とする
現在RYSによる受講生の評価は義務付けられていない
・一部オンライン学習を認める
オンライン学習の導入可能な分野を定める
・(RYT200を担当する)リードトレーナーの要件について
・倫理的コミットメントの定義
[4つの主要なカリキュラムと13の能力項目]
現在のスタンダードは共通して学ぶ必修の時間数が少なく、各学校に委ねられている部分が多いため、同じRYT200を修了しても、きちんとしたカリキュラムの学校かそうでないかによってインストラクターのレベルが異なるのが現状です。それは、これまで能力項目の規定もなく、それを評価する制度がなかったことも一因です。
そこで新しいスタンダードでは、人と人とが接している環境で行われる必修の時間が大幅に増やし13の能力項目を規定。それぞれの項目についての評価も必須になります。
ヨガアライアンスのDr.Christa Kuberry(写真右)とDanielle Hayes(写真左)
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