*修了証が発行されます。
*ヨガアライアンス500時間コース選択講座として2時間の単位を加算できます。
日時/Dates
2020/4/25(土) 9:00-11:00
内容/Content
インドで進行中の「ヨーガ改革」の現在と今後の動向
ーヨーガとインドに30年関わって来た視点からのレポート -
ヨーガの本家インドで2015年から動き始めたインド政府主導の「ヨーガ改革」は、紆余曲折がありながらも、着々と歩みを進めており、インドではヨーガの「ルネッサンス」と呼べるような状況がやって来ています。
特に、インドの伝統文化に根差した叡智を、現代の保健医療・教育などの分野に適応させ、効果的に運営して行くために必要なヨーガの規格化/資格化/学歴化への取り組みが進められています。
インド政府AYUSH省モラルジ・デサイ国立ヨーガ研究所内(MDNIY)に新設された「Yoga Certification Board (ヨーガ認定委員会)」は、現在初級のレベル1から中級のレベル3までのヨーガ指導者の検定試験を実施しています。
今後上級のレベル4やヨーガ・セラピストの検定試験もロードマップに乗っており、その延長線上で、今年はWHO(世界保健機構)からヨーガ・トレーニング・プログラムの国際基準となるベンチマークも公表される予定です。
並行して、インドの有力大学がヨーガ学科/専攻の開設を始め、次世代のヨーガの中核を担う人材の育成に着手しています。
現在進行中の「ヨーガ改革」の方向性は、今後、日本でのわたしたちのヨーガとの関わり方にも大きな影響を与えて行くでしょう。
現状では、同じく「ヨガ・ヨーガ」に関わっている同士でも、学んだスクールや先生が違うと話が通じない、話題を共有できない、お互いに協力も出来ないということがしばしば起きてしまい、ヨーガの社会的な認知や活動の拡がりへの限界となることがあります。
インドでも長年同じ問題を抱えていましたが、「Unity in Diversity(多様性の中での統一)」というインド文化の特性もあり、全体の利益のために主要なヨーガ関係者が協力して「ヨーガ改革」へと大きく舵が切られました。
1990年にインドに留学してから30年間、一貫してヨーガとインドに関わって来ましたが、良い時代になった、と思います。この30年間の総括を含めて、以上のようなインドの「ヨーガ改革」の現在と今後の動向についてレポートします。
参加対象
どなたでもご参加いただけます
場所/Location
アンダーザライト ヨガスクール
料金/Fee
3,600円(税込)
*受講料はオンラインでのクレジット決済のみとなります。
*UTLコミュニティメンバーにご登録でない場合は、別途登録料1,000円が必要になります。
メンバー登録費は当日受付にてお支払いください。
講師プロフィール/Bio.
相方 宏(あいかたひろし)
広島生まれ。東京外語大インド・パーキスターン学科卒、インド・マハーラーシュトラ州のカイヴァリヤダーマ研究所付属カレッジ卒(DYEd1990-91)、1991-93年プネー大学哲学科修士課程(M.A.)修了、博士課程(Ph.D.)中退。1995−7年インド政府給費留学生(ICCR)、1996年インドの大学講師資格試験通過(SET/哲学)。近代的ヨーガ研究のパイオニアであるスヴァーミー・クヴァラヤーナンダ(本名ジャガンナート・グネ:1883-1966)の設立したカイヴァリヤダーマ研究所の主要スタッフであったマノーハル L.ガローテー博士(1931-2005)に師事。ガローテー博士が1996年に設立したロナヴァラ・ヨーガ研究所のプログラム・コーディネーター。また、2014年に開講されたカイヴァリヤダーマ研究所のオンラインコースのメンター。1998年よりタイランドの大学でヨーガを医療・教育分野に導入する活動に従事(シーナカリンヴィロード大学哲学宗教学科、ソンクラー大学看護学部)。2004年よりMCB財団タイ・ヨーガ研究所共同ディレクター(
http://www.thaiyogainstitute.com/)。1年をインドでの研究期間とタイでの仕事期間に割り当てながら、ヨーガをテーマとしたインド研究とアジアの精神性の探究を続ける。近年は広い意味での仏教的精神性とヨーガの統合的理解と実践に注力中。