内容紹介
インドでは、『ウパニシャッド』に触れる前に、まず全体の骨子を知るために『タットヴァ・ボーダ』という小さな本を学びます。聖典の教えを効率よく理解するためには最適なテキストです。この本を学んでから『ウパニシャッド』に入ると、とてもスムーズに教えにアプローチできるのです。
この方法論に従い、初めにエッセンスを『タットヴァ・ボーダ』で掴み、『カタ・ウパニシャッド』、『ケーナウパニシャッド』、『カイヴァルヤ・ウパニシャッド』と順に読み進めることができるようにこの本を構成しました。順を追って聖典の理解が徐々に起こると思います。
『ウパニシャッド』のエピソードはとても興味深く面白いストーリーで成り立っているものもあります。一緒に楽しみながら、リラックスしてインド哲学の真髄を覗けたら、これ以上嬉しいことはありません。(本書「はじめに」より)