瞑想&呼吸法

ストレス社会を生きる

先人たちは古代インドの経典や聖人の言葉からヨーガの智慧を学んできました。
そうしてヨーガは、いつの時代も、多くの方々に生きるヒントを与えてきました。

現代はストレス社会です。仕事、子育て、人付き合い等、日常の様々な場面で多くのストレスにさらされています。
ヨーガの智慧を学び、ストレスに上手に付き合いながら生きるヒントを見つけましょう。

長年インドでヨーガ哲学を学んできた、アンダーザライトのヨガ哲学講師の向井田みお先生にお話を聞きました。


向井田みお(アンダーザライト ヨガスクール ヨガ哲学講師)

1999年YOGAに出会い、2003年Sivananda Ashram,Vivekananda Kendara等でYOGAを学ぶ。
2005年アドヴァイタ・ヴェーダンタ【一元論】学派指導者スワミ・ダヤーナンダ師よりヴェーダーンタを学ぶ。
2010年―2013年南インド・ダヤーナンダ・アシュラムにて3年半留学サンスクリット語、『ウパニシャッド』、『バガヴァッドギーター』経典と瞑想を学ぶ。
2016-2017年インドのカイヴァルヤダーマYOGA学校Diploma学位コース終了。現在、東京・代々木UTL(アンダーザライト ヨガスクール)にてYoga哲学、瞑想のクラスを担当。

著書:『やさしく学ぶバガヴァッドギーター』(YogaBooks出版)
『やさしく学ぶヨーガスートラ』(Yogabooks出版)
『やさしく学ぶウパニシャッド』(YogaBooks出版)
『バガヴァッドギーターカード』(ヴィジョナリー・カンパニー)

YOGABOOKS


YOGAの瞑想とは

瞑想は、迷い苦しみのない本来の自分のままでいる時間

瞑想は、形式ばったものでも、難しい技術でも、ましてテクニックでもありません。古典の経典のエッセンスを紡げば、瞑想は自分であることに安らぐ時間を持つということです。
ただ穏やかに座り、ゆったりと呼吸をし、自分のままであることを許す時間、それが瞑想です。心忙しく、気持ちが乱れ、偏った考えに囚われ、前が見えなくなってしまう時、不安や苦しさを感じる時、目を閉じ、体の感覚や呼吸の様子に意識をむけるだけで、私たちは静かな落ち着きと、冷静に考えるスペースを持つことができます。
瞑想を生活にうまくとりいれるだけで、負のスパイラルを回る考えの癖や習慣を放つことができるのです。

静けさは自分の中にある

穏やかさ、静けさ、満たされている幸福な感覚は、外の世界をいくら探し求めても見つけることはできません。それは、すべて自分の中にあるものだからです。私たちを苦しめ、忙しくしているのは、世界ではありません。問題は、私たちの心の在り方にあるとYOGAは太古の昔から言い続けています。問題のあるところにしか、解決はありません。
生き辛さや、不安という心の苦しみから自由になるためには、苦悩を抱える心に直接アプローチする必要があります。瞑想は、心を見て、心を扱う方法です。瞑想することによって静けさを自分の中に確立し、苦しみから自由になることができるのです。

調和した心

瞑想をする、ということは自分の心の動きを知り、癖を知り、正しい扱い方を知るということです。自分の心に向き合わない限り、心を知ることはできません。心を知らなければ、心を扱うことも、問題もみることも、そこから自由になる術もわかりません。
難しいことや、形やルールに囚わることなく、まずは落ち着いて、心地よく静かに息を整えます。そして、ほんの少しでも自分の内に安心できるスペースを見出し、寛ぐことから始めます。それだけでも、何かが少しずつ変化していくことをきっと感じることができるはずです。そしてそんな心地よい瞑想を続けることで、自然と苦悩なき生き方を確かにすることができるでしょう。

ヨガの呼吸法とは

”心の穏やかさは、呼吸を静めることによって可能になる
心と呼吸は連動している”

呼吸は体と心を繋げる

忙しい現代、多くの人が望むのは、穏やかな心。何があっても苛立ちを覚えず、静かに穏やかに対応できる心のゆとり。そして集中力。正しいことを見極める力。これらの能力を養うためにマインドフルネスや禅をはじめとした瞑想が注目されてきました。
しかし、目には見えない心を扱うのは、古来より難しいものとされています。瞑想をしようと思っても、思うような効果を感じることは難しく、眠気を覚えたり、毎日続かなかったり、集中状態を維持しようとするとかえって雑念がわき、考えがぐるぐる回ってしまう、というのは誰もが経験しています。心を制するのは思った以上に鍛錬と理解が必要であると感じられている方も多くいらっしゃるでしょう。
インドで育まれたYOGAは、心を扱う困難さに対する最適な解決法を持っています。効率的に心を制する鍵は、体と心を繋ぐ呼吸にあるといいます。穏やかな心は、穏やかな呼吸によってもたらされます。
だからこそ、心を扱う前にまず、呼吸を制すべしといいます。その秘訣が、YOGAの呼吸法です。

心を制する前に呼吸を制すると、効率的

呼吸を制することが効率的であるといわれるその理由は、現在科学によって証明されつつあります。呼吸は自律神経の調整や血液の二酸化炭素の濃度の影響をうけながら、脳の呼吸中枢によって、肋間筋と横隔膜を収縮・弛緩させることで制御されます。
YOGAの呼吸法は、意志の力によって呼吸で使う筋肉をコントロールし、自律神経のネットワークや脳にも影響を与えることができるといわれます。これが古のヨーギーたちが、呼吸を制することによって心を制し、心臓の動きや暑さ寒さという感覚の制御までも可能にすると言われる理由です。
YOGAの経典では、体を動かす技術よりも、呼吸を制するテクニックの方がより重要であり、秘密にするべき秘儀であり、より大きな効果があるというのです。

呼吸法のメリット

YOGAの呼吸法を実践することによって、体は安定し、心が扱いやすくなることを感じることができるはずです。たとえば、怒りが心に芽生えた時、緊張や不安が生じた時、息をできるだけ長く吐いてみます。そうすると、余計な力みが体から抜け、吐く息とともに副交感神経が刺激され、心と体の両方に落ち着きと穏やかさがもたらされます。
逆に、緊張を高めたい瞬間は息を思い切り吸ってみます。その時、交換神経が刺激され、心と体はやる気が漲り、適度な緊張感を維持することができるでしょう。
呼吸法を練習すると、自分の呼吸だけでなく、他人の息遣いにも敏感になることができます。昔から日本には、“息を合わせる、息をそろえる、間合いを読む”など、呼吸に関する人付き合いの方法が伝わっていますが、呼吸法の練習を重ねることによって、呼吸に繊細になり、呼吸を通してより円滑なコミュニケーションを図ることができるとも言われます

古典そして、最新科学からみるYOGA呼吸法

1000年以上の歴史があるYOGAの呼吸法に関する古典書には、呼吸法をすることによって、心が落ち着き、体には強さとしなやかさがもたらされ、無病息災になると記されます。また安らいだ静謐な表情、澄んだ声、力強い目の力、高い生命力が現れるという記述もあります。
現代の科学では、呼吸法をすることによって体が酸化するのを防ぐ抗酸化物質が血中に多く放出されることや、心の暴走を防ぐセロトニンやGABAという落ち着きをもたらす神経伝達物質が多く分泌されるという実験結果もでているのです。

今こそ呼吸法をマスターする時

体はアーサナで、心は瞑想で。体と心の間にある呼吸を制するのが呼吸法(プラーナーヤーマ)です。体の感覚を研ぎ澄ませ、呼吸を意志の力でコントロールすることで、自ずと心は静まり、どんなときにも慌てず泰然自若とした心の状態を維持することも可能になります。また、呼吸を扱う横隔膜や体の深層部の筋肉、内臓も積極的に動かすために、心身共に健康な状態を維持することができるでしょう。
今、マスターすべきYOGAのテクニックは、まさに呼吸法だと思われます。難しいことも、苦しいことをする必要もありません。正しいYOGAの練習は、けして無理をしないものです。
快適に、心地よく今の自分に適した古代から連綿と受け継がれた技術をマスターすることで、確実なメリットを正しく身に着けていきましょう。


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