ヨガアライアンスとの合同カンファレンス開催報告

2019年6月、ヨガアライアンスから新スタンダードが発表され、日本では京都、大阪に続き東京(アンダーザライトヨガスクール)で新スタンダードの説明と日本のヨガの現状をヒアリングするためのカンファレンスを共催しました。今回は2019年7月14日に行われたその東京カンファレンスの模様をレポートします。

この説明会を担当したのは、ヨガアライアンスの新スタンダードづくりを推進しているDr. Christa Kuberry(Vice President of Standards at Yoga Alliance/以下クリスタ・クーベリ博士)と、メンバーサポートのディレクターで様々なサービス開発を担当しているDanielle Hayes(Director of Member Relations at Yoga Alliance/以下ダニー・ヘイズ)。
説明会冒頭、クリスタ・クーベリ博士からスタンダード見直しの背景について次のようなお話がありました。

「20年前ヨガアライアンスが創立されたとき、今のスタンダードが作られました。それから一度も更新されていません。(RYT200の)200時間という根拠は、当時インドに行って勉強する人が大体それくらい勉強していたからです。
そしてその頃の先生方の中で、“毎週ちょっとヨガをやればヨガの先生になれる”という軽い感じがありました。それではいけない、人に伝えていくにはもっとヨガのライフスタイルや歴史、哲学に関しても理解する必要があるという考えからRYT200が始まりました。

今のスタンダードでは、200時間のカリキュラムにおいて必修の時間が少なく選択科目や柔軟性のある自由な部分が多いため、きちんとしたカリキュラムの学校もあればそうでないところもあり、抜け道ができ混乱が起きています。
そのため、今後は200時間を本当の200時間=人と人が対面して教室の中で行われるものにしていこうと新基準を決めました。ヨガアライアンス側は、資格を発行する以上、その資格のクオリティを保証する責任があります。

今回この新基準を作るために、ヨガ関係者の方(100以上の専門家やメインでヨガを教えている先生)に調査を実施し、約9万の回答と8つの論文を得ました。そして検討を重ねながら慎重にスタンダードの改正を進めてきました。」

それでは早速、気になる新基準について見ていきましょう。

≫ヨガアライアンスの新スタンダード(パート1)をみる